拠点・施設東レは5日、インド現地法人Toray Industries Indiaで、高機能素材のポリフェニレンサルファイド(PPS)樹脂「トレリナ」のコンパウンド生産設備を新設すると発表した。アンドラ・プラデシュ州スリシティーの事業拠点に年産3000トンの設備を導入し、2027年初頭に稼働を開始する。同年4月から顧客向けサンプルワークに着手し、早期の本格量産を目指す。
PPS樹脂は、耐熱性、耐薬品性、機械強度、難燃性などに優れるエンジニアリングプラスチックで、自動車の電装部品やエンジン部品などに使われる。東レはインドでナイロン樹脂、PBT樹脂のコンパウンド事業を展開しており、今回新たにPPS樹脂を加えることで、現地での材料供給体制を広げる。
インドでは、自動車や家電など高付加価値品の需要拡大に加え、政府の「Make in India」政策や生産連動型インセンティブ(PLI)スキームを背景に、部品や材料の現地調達・現地生産化が進んでいる。樹脂材料でも輸入品からインド現地生産材への切り替え需要が高まっており、東レは品質設計やプロセス条件の最適化、安定品質の確保、技術サービスの強化を図る。
同社は26年7月に、西部マハーラーシュトラ州プネに新オフィスを開設する予定。生産拠点に加えて販売・技術サポート拠点を拡充し、インド市場での事業基盤を強化する。
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