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ブラジルをSAF供給拠点に、IATAが期待感

2026年6月9日 (火)

ロジスティクス国際航空運送協会(IATA)は8日、ブラジル・リオデジャネイロで開いた年次総会に合わせ、ブラジルが持続可能な航空燃料(SAF)の世界的な供給拠点になる可能性があるとの見方を示した。航空分野の脱炭素化に加え、エネルギー安全保障や同国経済の成長につながるとしている。

IATAによると、航空会社が2050年のCO2排出実質ゼロ目標を達成するには、5億トンのSAFが必要になる。ブラジルは2050年時点で1億8000万トンのバイオマス原料供給力を持つ可能性があり、6000万トンのSAF生産につながると試算する。2030年時点でも、持続可能な砂糖由来エタノールや植物油、廃油などから1200万トンのSAF生産余地があるという。

現在、ブラジルでは15件のSAF関連プロジェクトが進行中で、すべて実現すれば200万トンの供給能力が加わる見通し。IATAは、同国がエタノール生産や精製基盤で蓄積した知見を生かし、HEFA(水素化処理エステル・脂肪酸)やエタノール由来ジェット燃料などの生産拡大で競争力を持つとみている。

一方で、実用化には原料供給地と生産設備を結ぶ物流網、転換設備への投資、国際的な持続可能性基準に沿った制度設計が課題になる。SAF市場の拡大は、農業、原料調達、物流、精製、輸出をまたぐ供給網の再設計を促す。

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