行政・団体三菱電機は10日、JAXA(宇宙航空研究開発機構)が実施する宇宙戦略基金第2期の技術開発テーマ「空間自在移動の実現に向けた技術」で、同社が代表機関として選定されていた「軌道間輸送機の開発」について、補助金交付が決定したと発表した。実施期間は2026年4月から28年3月まで。
開発するのは、軌道間を移動し、衛星などの積み荷を輸送する軌道間輸送機「OTV」(Orbital Transfer Vehicle)。宇宙空間では、衛星の組み立て、燃料補給、点検、修理、部品交換などを行う軌道上サービスの市場拡大が見込まれており、三菱電機はOTVを宇宙空間での物流手段として位置付ける。

▲軌道間輸送機のイメージ(出所:三菱電機)
技術開発では、特定の用途や輸送経路に限定せず、多様な軌道間を移動できるOTVの開発・実証を目指す。目的軌道と輸送経路を計画し、消費推薬量を削減・最適化する輸送軌道計画技術を開発するほか、宇宙空間で積み荷を搭載・分離するための自律的RPOD技術の実現性も検証する。RPODは、宇宙機同士を接近・結合させるランデブ・近傍運用・ドッキング技術を指す。
同社はこれまで、宇宙ステーション補給機「こうのとり」(HTV)や新型宇宙ステーション補給機(HTV-X)、小型月着陸実証機(SLIM)、火星衛星探査計画(MMX)探査システム、静止軌道衛星などの開発に携わってきた。これらで培った航法誘導制御技術などを活用し、OTVのフライトモデル製造と軌道上実証に取り組む。
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