サービス・商品Scalar(スカラー、東京都新宿区)は10日、常石造船(広島県福山市)の基幹システム刷新プロジェクトにおいて、自社の分散データ管理基盤「ScalarDB」とKongのAPI管理基盤「Kong Konnect」が採用されたと発表した。AI(人工知能)エージェントを活用した開発手法により、長年課題となっていたレガシーシステムの刷新を支援する。
常石造船では、機能追加を重ねた基幹システムの複雑化が進み、十数年間にわたり調査を含めて刷新に着手できない状況が続いていた。今回のプロジェクトでは、常石造船から派遣されたIT担当者2人が3か月間にわたりScalarに常駐し、AIエージェントを活用した分析と再設計を実施。既存システムの解析とリファクタリングをわずか2日間で完了し、短期間でMVP(最小限の動く製品)の開発に成功した。
プロジェクトでは、従来のモノリシックなシステムを業務単位ごとに分割するマイクロサービス化を推進。AI開発で課題となる「コンテキスト汚染」を防ぎながら、高品質なコード生成を実現した。データの整合性はScalarDBが担保し、サービス間連携はKong Konnectが管理する。
現在は実質3か月という短期間でMVP開発を完了しており、今後は利用部門との調整を進めながら段階的な本番リリースと運用を進める。ScalarとKongは今回の事例を基に、基幹システム刷新やDXに取り組む企業向けのソリューション展開を強化していく。
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