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Waymo、人間型の衝突回避モデル開発

2026年6月11日 (木)

ロジスティクスウェイモ(米国)は10日、デルフト工科大学との共同研究により、人間の衝突回避行動を再現する新たな参照モデル「ReD」(Reference Driver)を開発し、研究成果を学術誌「Nature Communications」に発表したと明らかにした。自動運転システムの安全性評価に活用し、業界共通の評価基準構築を目指す。

ReDは、人間の運転行動を「驚きの最小化」という考え方で捉えるアクティブ推論フレームワークを基盤とするモデル。従来の評価手法が危険発生後の反応に重点を置いていたのに対し、ReDは慎重で有能なドライバーが状況変化を予測しながら衝突を未然に回避する行動を再現できる。

モデルは、他車の意図が不明確な場面など不確実性の高い交通環境にも対応する。道路利用者の行動を推定しながら信念を更新し、ブレーキや回避操舵など最適な行動を選択する認知プロセスをシミュレーションすることで、人間の判断に近い衝突回避行動を再現する。

(出所:Waymo)

Waymoは同モデルを自社の自動運転システム「Waymo Driver」の評価に活用している。自動車業界で衝突試験用ダミーが車両安全性評価の基準となってきたように、ReDを自動運転システムの行動評価における新たなベンチマークとして位置づける考えだ。

また、神経科学の原理に基づくモデルであることから拡張性が高く、衝突回避以外の運転行動や道路利用者間の相互作用の分析にも応用できる。手作業によるルール設定や評価作業を必要とせず、大量のシナリオを対象にした安全性検証が可能になるとしている。

Waymoは研究コードを学術ライセンスの下で公開し、研究機関や標準化団体と連携しながら、自動運転車の安全評価手法の標準化を進める。

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