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今治造船など4社、難燃冷感インナー開発

2026年6月11日 (木)

荷主今治造船(愛媛県今治市)、クラボウ、リベルタ、ハイドサイン(東京都中央区)の4社は11日、造船現場向けに難燃性能と冷感機能を両立した「難燃×冷感プリントインナーウェア」を共同開発すると発表した。溶接時の火花が飛散する火気作業と、夏場の酷暑環境が重なる造船現場で、作業者の安全性と快適性を両立する狙いがある。4社は4月21日に共同開発契約を締結し、プロジェクトを始動した。

造船現場では、溶接時に発生するスパッタへの対策に加え、近年の気候変動で夏場の作業環境が高温化している。今治造船は2025年4月、30年ぶりに作業服を刷新し、クラボウの難燃素材「BREVANO」(ブレバノ)を基にした独自素材を採用した。作業服の安全性と快適性は向上した一方、作業服の内側に着用するインナーウエアでは、火気作業時の安全性と暑熱対策の両立が課題として残っていた。

一般的な冷感インナーに多いポリエステル素材は、軽量性や速乾性に優れる一方、火気作業では熱による溶融リスクがある。綿素材は溶融しないが、着火後に燃え広がる恐れがある。難燃素材のインナーは防護性に優れるものの、汗や熱がこもりやすい課題があった。

今回の開発では、今治造船が火気作業の知見を提供し、クラボウが難燃素材、リベルタが冷感プリント技術、ハイドサインがデザイン・設計を担当する。素材はクラボウのBREVANOを基にインナー向けのニット素材を新たに開発し、通気性と速乾性を確保する。リベルタの「FREEZETECH」(フリーズテック)冷感プリント技術を活用し、生地肌面に汗や水分をきっかけに作用する冷感加工を施す。

設計面では、ハイドサインが造船現場の作業姿勢や動作を踏まえた仕様を検討する。今治造船グループでは、2026年夏から作業者500人を対象に着用試験を実施し、最終仕様を決める。27年からグループ内で本格導入する予定で、導入後はリベルタによる一般販売も計画する。火気と酷暑の双方に対応する作業者保護の取り組みは、造船だけでなく、溶接や屋外作業を伴う製造・物流関連現場にも応用の余地がある。

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