拠点・施設DPワールド(UAE)は24日、ルーマニアのコンスタンツァ南コンテナターミナルの電動化に向け、欧州復興開発銀行(EBRD)と最大2500万ユーロの融資契約を締結したと発表した。同ターミナルでは初のグリーンローンで、総額1億ユーロの設備投資計画の一部に充てる。計画全体でCO2排出量を年間6000トン超削減する見通し。
電動化計画では、老朽化したディーゼル機器を電動設備へ更新するほか、停泊中の船舶が港湾の電力網から給電を受けられる陸上電源設備を整備する。大気汚染や騒音の低減に加え、荷役設備の安定稼働につなげる。

(出所:DPワールド)
投資は2段階で実施する。第1段階では5380万ユーロを投じ、構内の電力網や変圧・配電設備、陸上電源設備、港湾の主要電力網への接続設備を整備する。アクセス道路を改修するほか、電動ターミナルトラクター10台と充電設備も導入する。
第2段階では4620万ユーロを投じ、遠隔操作式の電動タイヤ式門型クレーンや電動モバイルハーバークレーン2基、追加の電動ターミナルトラクターを導入する。資金にはEBRDの融資に加え、欧州連合の代替燃料インフラ整備制度による1970万ユーロと、ルーマニア政府の交通プログラムによる750万ユーロの補助金を活用する。
DPワールドは同港で、2024年に6500万ユーロを投じてプロジェクト貨物ターミナルとROROターミナルを開設し、25年12月には11万9000平方メートルの複合輸送プラットフォームを完成させた。今回の電動化を通じ、中央欧州と黒海地域、ウクライナ、ジョージア、モルドバを結ぶ物流拠点としての機能強化を図る。
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