サービス・商品日本気象(大阪市北区)は11日、海上工事や港湾業務向けの気象・海象予測監視システム「MetOcean Navi」(メットオーシャン・ナビ)を大幅刷新し、提供を開始したと発表した。気象・海象データを直感的に把握できる機能を強化し、海上工事や船舶運航における安全管理と業務効率化を支援する。
今回のリニューアルでは、洋上風力発電開発向けシステムとして培った技術や運用実績を基盤に、港湾土木工事や資源開発など幅広い海上業務で利用できる汎用性の高いシステムへと進化させた。海洋土木工事事業者や船舶運航会社からの意見も反映し、膨大なデータを効率的に活用できる操作性を追求した。
システムでは、任意の海域を登録することで、波高や波向、潮流、風速、雷、視程、台風情報など海上作業に必要な情報を一覧表示できる。最大10日先までの予測データを提供し、風速や波高などの情報ごとに閾値設定を行うことも可能だ。
また、MSM/GSMやCWM/GWMなど複数の気象・海象予測モデルを同一画面で比較できる機能を搭載した。異なる予測結果を比較しながら判断できるため、より的確な作業計画や運航判断を支援する。

▲波高画面(出所:日本気象)
港湾業務に関わる機能としては、全国港湾海洋波浪情報網(NOWPHAS)の実況データと予測データを比較表示できるほか、視程や波浪などの予測情報を提供し、港湾業務や船舶運航における判断を支援する。3D地球儀表示や風向・波向のアニメーション表示なども備え、広域の気象変化を視覚的に把握できる。さらに、予測データをグラフや表形式で自由にレイアウトできる印刷機能を強化した。作業計画書や報告書の作成を効率化し、現場と本部間の情報共有の迅速化にもつなげる。
今後は独自解析モデルを活用した高精度な波浪予測機能の追加も予定している。日本気象は、気象・海象情報の高度な活用を通じて、海上工事や港湾業務における安全性向上と生産性向上を支援していく。
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