ロジスティクスJR東日本は17日、海外鉄道技術協力協会(JARTS)と連携して実施する特定技能人材育成研修について、参加企業の申し込み受け付けを6月22日から開始すると発表した。鉄道業界全体の人手不足に対応するため、全国の鉄道事業者や関連企業が利用できる業界横断型の教育プラットフォームとして展開する。
研修は在留資格「特定技能1号」の取得を目指す外国人材を対象に実施するもので、車両整備、軌道整備、電気設備整備の3分野で行う。会場は福島県白河市のJR東日本総合研修センターで、受講予定人数は100人程度。受講者は往復の渡航費や研修受講費、滞在費の負担なく研修を受けることができ、評価試験合格後に受入企業で鉄道メンテナンス業務に従事する。

▲研修を実施するJR東日本総合研修センター(出所:JR東日本)
JR東日本グループは2025年2月から3月にかけて試行的に研修を実施し、受講者25人中24人が特定技能1号評価試験に合格した。このうち23人が東日本エリアの鉄道関連企業で就労している。その後、JR東日本以外の鉄道事業者なども参加可能とした26年実施分では、鉄道事業者や鉄道工事を担う協力会社など47社から申し込みがあり、113人が約4週間の研修を受講した。このうち98人が評価試験に合格し、合格率は87%となった。合格者は今夏以降に受入企業で就労する予定。
今回募集する研修では、軌道整備区分が27年2月26日-3月26日、電気設備整備区分が2月14日-3月14日に実施される。車両整備区分は27年2月中下旬-3月中下旬に実施予定で、評価試験の日程は未定。

▲2月~3月に実施した特定技能人材育成研修の様子(出所:JR東日本)
またJARTSは、鉄道技術を学ぶ課程を持つインドネシアの3校と近日中に覚書を締結し、学生・卒業生35人を対象に日本語能力試験合格に向けた学習機会の提供を26年秋から開始する計画だ。日本の鉄道関係会社が費用を負担し、受講者は無償で1年間のプログラムを受講できる。
さらにJARTSは、27年度に運用開始予定の育成就労制度に対応した取り組みも進める。入国後講習に加え、鉄道の基礎知識や技能を学ぶ研修、日本語講習を組み合わせたサービスを提供し、鉄道事業者や鉄道関連会社の人材受け入れを支援する。
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