ロジスティクス車両輸送を手がけるゼロは18日、川崎カスタマーサービスセンター(CSC)で進める現場改革の取り組みを紹介した。同拠点ではキャリアカーのドライバー、自走スタッフ、構内作業員、配車担当などが分かれて働いており、繁忙期には多数の車両が流入する。職種や配置場所が分散するなか、部署間の連携をどう高めるかが運営上の課題になっていた。
改革を担うのは、異業種から車両輸送の現場に入り、ドライバーや配車業務を経験してきた土居センター長と山田チーフパイロット。土居氏は構内アルバイトから1台積み、3台積み、4台積み、6台積みトレーラーのドライバーを経て、配車や受注業務、九州各拠点のセンター長を経験。山田氏は工場勤務やFRP職人を経て協力会社のキャリアカードライバーとなり、会社合併を機にゼロへ入社した。

(出所:ゼロ)
両氏は、過去に上司と衝突した経験や、配車に不満を抱いた時期もあったという。山田氏は、厳しい仕事を任された際の受け止め方について「俺だから頼まれたんだ」と考えるようになったと振り返る。難しい業務を断らずに引き受ける姿勢が、現在のチーフパイロットという役職につながったとしている。
川崎CSCでは、着任後に職種間の連携改善を進めた。ドライバーが単独で動く時間が長いことを踏まえ、山田氏は赴任直後に「24時間いつでも電話してこい」と掲示し、相談を受けやすい体制を整えた。安全面では、必要な注意は厳しく伝え、その後に土居氏が理由を確認しながらフォローする運用を取っている。
土居氏は「組織がうまくいかないからといって、人を入れ替えるようなことはしたくない」とし、今いるメンバーで変革を進める考えを示す。現場では、挨拶や朝礼、整理整頓など基本動作の定着にも取り組んでおり、部署間の責任の押し付け合いを減らし、対話を増やす狙いがある。
同社は、現場経験者が管理職やドライバー部門のリーダーに進むキャリアパスを示している。車両輸送では運転技術だけでなく、安全管理、構内作業、配車、顧客対応をつなぐ調整力が求められる。人手不足が続く運送現場では、外から人を補うだけでなく、現場を知る人材をどう育て、拠点運営の中核に据えるかも重要になる。
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