国際UPS(米国)は22日、医薬品など温度管理が必要な貨物に対応するクロスドック施設へ4800万ドルを投資すると発表した。対象は米国、欧州、アジア、米州など世界27か所の温度管理型貨物クロスドック施設。航空輸送と陸上輸送をつなぐ中継拠点として、短時間保管と輸送モード間の接続を担い、2-8度、15-25度、冷凍帯などの温度条件を維持する。
同社によると、各施設は医薬品取り扱いの国際認証であるIATA CEIV Pharmaに準拠する。複数事業者間の引き継ぎを減らし、単一ネットワークで輸送を管理することで、温度逸脱や遅延のリスクを抑える狙いがある。24時間365日体制のコントロールタワーで貨物を監視し、異常兆候を検知した場合は早期に介入する。

(出所:UPS)
バイオ医薬品や細胞・遺伝子治療、mRNA関連製品、GLP-1注射薬など、厳格な温度管理を必要とする医薬品が増加している。UPSは、温度感受性の高いバイオ医薬品市場が2033年まで年平均8.3%で拡大し、391億ドル規模に達するとの外部調査を引用している。
UPSは近年、欧州でボミ・グループ(イタリア)、フリゴトランス(ドイツ)、BPL(同)、北米でアンドラウアー・ヘルスケア・グループ(カナダ)を買収し、医療物流網を拡充してきた。韓国・仁川の航空ハブも拡張しており、医薬品貿易の増加に対応する。
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