メディカルGel Coat Biomaterials(ゲル・コート・バイオマテリアルズ、東京都千代田区)は7日、独自のナノ粒子ハイドロゲル技術を基盤とした生体分子保存安定化プラットフォーム「Gel Coat」を開発したと発表した。酵素やタンパク質、抗体などの生体分子を化学的に改変することなく、「混ぜるだけ」のシンプルな配合で保存安定性の向上を目指し、バイオ医薬品などのコールドチェーン依存低減につなげる。
同技術は、酵素やタンパク質、抗体などの生体分子を化学的に改変することなく、「混ぜるだけ」のシンプルな配合で保存安定性を高めることを目指すプラットフォーム。既存の製造工程へ組み込みやすく、特別な設備や大規模な工程変更を必要としない点を特徴としている。
同社が酵素を用いて実施した検証では、従来はマイナス30度での凍結保存が必要だった酵素について、Gel Coatを配合した条件では4度保存で28日後も80%以上の活性を維持した。室温でも60%以上、37度の環境下でも一定の活性を維持したとしており、保存環境の自由度向上が期待される。
物流面では、バイオ医薬品やワクチン、再生医療製品などは製造から保管、輸送まで厳格な温度管理が必要であり、冷蔵・冷凍物流を中心としたコールドチェーンの維持が課題となっている。物流コストの増加に加え、供給地域の制約や停電・災害時の品質維持なども課題とされる。
同技術は、厳格な低温輸送への依存低減や製造・保管・輸送コストの削減、供給可能地域の拡大に貢献する可能性がある。また、災害時や電力供給が不安定な環境における医薬品やバイオ由来製品の安定供給にも寄与することが期待される。
応用分野としては、抗体医薬やワクチン、酵素製剤、再生医療関連製品のほか、高機能化粧品、産業酵素、研究用試薬など幅広い用途を想定している。同社は今後、共同研究やライセンス展開を進めるとともに、Gel Coatブランドを通じてバイオマテリアル技術の社会実装を推進していく。
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