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丸紅、メキシコ湾権益を売却し北米ガス強化

2026年7月8日 (水)

荷主丸紅は8日、子会社を通じて米国メキシコ湾に保有していた「Big Foot」油ガス権益の売却手続きを完了したと発表した。投資回収を進め、天然ガスを中心とする北米エネルギー事業へ資本を振り向ける資産入れ替えの一環となる。

Big Foot油ガス権益は、米国メキシコ湾のニューオーリンズ沖南方360キロ、水深1600メートルの大水深海域に位置する。米オイルメジャーのシェブロンがオペレーターを務め、原油生産処理能力は日量7万5000バレル。2018年の生産開始以降、安定操業を続けてきた。丸紅は開発段階から参画し、パートナー企業とともに洋上プラットフォーム建設を含む事業開発に関わってきた。

▲Big Foot油ガス権益の概要(出所:丸紅)

同社は中期経営戦略「GC2027」で、投資回収を促進し、創出したキャッシュを成長投資に優先配分する方針を掲げている。6月には、米テキサス州のバーネット・シェール層で天然ガス開発・生産を手がけるイーグルリッジ・エナジーIIを完全子会社化した。これにより、天然ガスと天然ガス液などを合わせて日量170MMcfe、LNG(液化天然ガス)換算で年間130万トンの生産規模を持つことになる。

米国ではAI(人工知能)利用拡大に伴うデータセンター建設で電力需要が増え、ガス火力発電向けの天然ガス需要も見込まれている。丸紅は米国で天然ガストレーディング事業を展開するほか、世界各地のLNGプロジェクトやLNGトレーディングにも関わる。今回のBig Foot売却は、石油を含む既存資産から投資回収を進め、北米を中心とした天然ガスバリューチェーンの構築へ経営資源を寄せる動きといえる。

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