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台湾中科、半導体支える海空物流に着目

2026年7月8日 (水)

調査・データワイズコンサルティンググループ傘下のワイズリサーチ(台湾)は8日、台湾中部の中部科学園区(中科)を分析したインサイトレポート「〜製造×物流×ESG〜 中部科学園区・産業園区群」を公開した。台湾を南北に結ぶハイテク回廊の結節点として、半導体と精密機械、物流、ESG対応の観点から同エリアの事業機会を整理している。

中科は、新竹科学園区の拡張余地が限られるなかで整備が進んだ拠点で、台中エリアの産業高度化を支えている。レポートでは、半導体大手TSMCが中科に重要拠点を置き、2ナノや1.4ナノプロセスの工場拡張計画を進めていることに加え、周辺に工作機械・精密機械の集積がある点を特徴に挙げた。半導体製造と精密機械の供給網が近接することで、日系サプライヤーにとっても設備、FA制御、ロボット技術などの展開余地があるとした。

物流面では、特殊化学品やガスの輸入拠点となる台中港と、緊急空輸に対応する台中国際空港を有する点を重視した。北部の新竹科学園区、南部の南部科学園区をつなぐ位置にあり、台湾高速鉄道を使えば台北や高雄へも1時間以内で移動できる。半導体関連部材の安定供給や緊急対応を考える上で、海上・航空の両方を使える立地は強みとなる。

ESG分野では、TSMCが2024年11月に中科で「台中ゼロウェイストセンター」を稼働させたことを紹介した。廃液や汚泥を電子グレードの再生原料にリサイクルし、製造工程で循環利用する取り組みで、環境・リサイクル技術を持つ企業との協業余地があるとみている。

同レポートは、日系企業の参入戦略として、完成品販売にとどまらず、台湾企業の製造工程に不可欠な要素技術やコア部品を組み込むパートナー戦略を提案している。半導体供給網の再編が進むなか、中科は製造拠点であると同時に、物流と環境対応を組み合わせた産業集積として位置付けられている。

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