国際運転席そのものを持たないレベル4自動運転トラックが、ドイツの小売物流で日常配送に入り始めた。自動運転・電動貨物輸送を手がけるアインライド(スウェーデン)と独小売大手リドルは15日、ドライバーも安全要員も乗せない無人トラックを公道で運行し、倉庫・配送センターと店舗の間で実際の商品輸送を開始したと発表した。
車両はドイツ連邦自動車交通局(KBA)から公道走行の許可を取得した。両社によると、運転席を持たないレベル4自動運転トラックへの同国初の許可となる。今回は実証だけでなく、通常の商品配送スケジュールに車両を組み込み、小売物流の日常業務として運行する点が特徴だ。
欧州最大の道路貨物輸送市場であるドイツは、自動車の安全規制でも厳格な市場の1つとされる。そうした環境で無人走行専用車両を日常物流に投入することで、自動運転トラックの商用運用を実際の店舗物流で検証する。

(出所:アインライド)
現在はリドルの倉庫・配送センターと店舗を結ぶルートで運行しているが、両社は今後、複数店舗を巡回する「ミルクラン」型へ拡張する計画。リドルを傘下に持つシュワルツ・グループの他事業への展開についても協議している。
リドルはドイツ国内に3250店以上と39の管理・配送センターを持つ。今回の取り組みでは、こうした大規模な店舗網を支える物流に無人トラックを段階的に組み込み、既存オペレーションとの適合性や安定運行を確認する。
欧州でもトラックドライバー不足は深刻化している。両社は無人配送によって輸送力を補完し、商品の安定供給やサプライチェーンの強靱化につなげる考えだ。アインライドは米国や欧州で自動運転による貨物輸送を進めており、今回のドイツでの運行を、公道上での無人物流を広げる足掛かりとする。
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