調査・データ海上コンテナ業界向けサイト「Kaicon.jp」を運営するポートパートナー(横浜市中区)は12日、コンテナヤード(CY)への入場を完全予約制にした場合、ゲート前の待機列がなくなる一方、運送会社側のシャシーや置き場の負担が増える可能性があるとの試算を公表した。
横浜港の取扱量を参考にした仮想のCYと運送会社を設定し、予約なしの場合と完全予約制を比較した。最終予約枠を16時30分とした場合、当日の枠に入れなかったコンテナは翌日に繰り越され、シャシーに載せたまま保管する必要が生じる。
試算では、負荷が高まる11月の繁忙日に、完全予約制によって新たに翌日へ繰り越されるコンテナが812本に達した。1日の返却・搬入量の15%に相当し、その分のシャシー確保が必要になる。ゲート前でドライバーが待つ負担が、シャシーや保管場所の負担へ移る形だ。
さらに、2025年11月並みの繁忙水準では、処理しきれないコンテナが1日406本発生し、平日5日間で2028本まで積み上がるとした。輸出コンテナの搬入期限や空コンテナの返却期限にも影響するため、単純にシャシーを増やすだけでは対応が難しくなる。
一方、最終予約枠を17時―17時15分まで延長すれば、繰越が増え続ける状態を回避できるとの結果も示した。18時15分―18時30分まで延長すると、必要なシャシー数は予約なしの場合と同程度になるという。
今回の結果は実在するCYを再現したものではなく、処理能力や予約率などに一定の仮定を置いたシミュレーション。レポートは完全予約制の是非ではなく、待機削減によって生じる負担をヤード側と運送会社側でどう分担するかが課題になると指摘している。
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