ロジスティクスゼナテック(カナダ)は8日、子会社のゼナドローンが、複数の農業用ドローンを輸送し、現場での自動運用を支援する移動式トレーラーの試作を開始したと発表した。今後数か月以内に試験を始める予定で、ドローンによる農薬・肥料の散布や種まき作業の効率化を目指す。
開発するトレーラーは、最大5機のドローンを運用できる移動式拠点として設計した。機体を作業現場まで輸送するだけでなく、バッテリー充電、散布資材の補給、自律離着陸を支援する。上部カバーやパネルを開閉できる構造とし、現場到着後にトレーラーから直接ドローンを発進させることで、設営時間の短縮を図る。
対応機種として想定する「IQ Octo」は、8基のモーターを搭載した中型自律飛行ドローンで、現在は試作機の試験段階にある。1回の充電で20-25分間飛行でき、液体や種子を最大25キロ搭載。設定した飛行経路に沿って農薬や肥料、種子などを散布する仕組みで、トレーラーと組み合わせた複数機運用を目指す。
トレーラーは4-5機の運用を想定し、散布資材の自動補給やバッテリー充電によって、機体の停止時間と人手による作業を減らす設計。同じクルーとドローン群でより広い農地をカバーし、作業完了までの時間短縮や1日当たりの処理能力向上を狙う。開発・試験は米アリゾナ州メサの施設で進めており、同施設での製造も予定している。
ゼナテックは、ドローン機体を販売するのではなく、作業やデータ取得などをサービスとして提供する「Drone as a Service」(DaaS)事業を展開している。今回のトレーラーはまず精密農業向けに開発し、将来的には測量や設備点検などほかのDaaS用途にも広げる計画だ。
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