メディカル大阪ソーダ(大阪市北区)は8日、松山工場(愛媛県松山市)で医薬品精製用シリカゲル製造設備の増設工事の起工式を同日開催したと発表した。松山、尼崎両工場に総額100億円超を投じ、両拠点を合わせた製造能力を現在の約2倍に引き上げる増強計画の一環となる。
松山工場の増設設備は延床面積4000平方メートル、4階建て。20日に着工し、2028年2月末の完成を予定する。同社はことし2月10日に愛媛県、松山市と立地協定を締結し、建設準備を進めてきた。
同社のシリカゲルは、医薬品などの分析や精製工程に使用されるヘルスケア事業の主力製品で、世界シェアは約70%を占める。糖尿病治療薬の需要拡大や肥満治療薬市場の発展に伴い、医薬品精製用シリカゲルの需要が伸びている。
2024年9月には松山工場に製造設備を新設し、製造能力を約2倍に拡大した。従来から製造を担う尼崎工場との二拠点体制により、事業継続計画(BCP)への対応も強化してきた。
肥満治療薬市場では、欧米製薬企業の大規模な設備投資や新興国企業の参入拡大を背景に、中長期的な成長が見込まれる。同社は2028年ごろに医薬品精製用シリカゲルの需要が現在の製造能力を上回ると想定し、両工場の増強によって安定供給体制を強化する。

▲医薬品精製用シリカゲル製造設備の増設工事の完成イメージ(出所:大阪ソーダ)
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