財務・人事NSユナイテッド海運は30日、2027年3月期中間期の連結決算を発表した。売上高は1371億1000万円で前年同期比22.9%増、営業利益は177億600万円で同91.6%増、経常利益は170億7300万円で同2倍、最終利益は144億6700万円で31.0%増となった。
外航海運では、ドライバルク市況が総じて堅調に推移した。ケープサイズではブラジル積み鉄鉱石や西アフリカ積みボーキサイトの輸送需要が伸び、ギニア・シマンドゥ鉄鉱石の出荷拡大による輸送距離の長期化も船腹需給を引き締めた。パナマックス以下では、石炭火力向け一般炭や南米発穀物、マイナーバルクの輸送需要が市況を下支えした。VLGC(超大型LPG運搬船)はホルムズ海峡の通航制約で中東積み貨物が減少した一方、中東以外からの調達増加に伴う輸送距離の伸長で市況が高水準となった。円安も収益を押し上げた。
一方、内航海運は増収減益となった。鉄鋼関連貨物や鋼材輸送は前年同期を上回り、LNG輸送も大阪湾・瀬戸内エリアのLNGバンカリング船竣工により増加したが、セメントや電力関連貨物は低調だった。燃料油価格上昇分の一部を運賃へ反映したものの、燃料費増加を吸収しきれなかった。
同社は中間期の業績と第3四半期以降の事業環境を踏まえ、通期業績予想を上方修正した。売上高は従来の2420億円から2630億円、営業利益は265億円から322億円、経常利益は253億円から307億円、最終利益は250億円から264億円へ引き上げた。第3・4四半期の前提は1ドル155円、燃料油価格を1トン当たり800ドルとした。
同社は今後も鉄鉱石や石炭、ボーキサイト、穀物などの輸送需要は底堅いとみる一方、中国の粗鋼生産、新造船竣工による船腹供給、米国の通商政策、地政学リスクなどを注視するとしている。
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