サービス・商品AIアシュアランス(東京都新宿区)は2日、AI・自動化システムによる重要操作の条件と結果を検証する「サイバーアシュアランス」技術について、コールドチェーンと企業間接続を対象とした2件の公開PoC(概念実証)を発表した。形式検証と証拠の再検証、実行時の強制制御を組み合わせ、AIなどが行う重要操作の許可や結果確認を証拠に基づいて制御する仕組みを検証した。
コールドチェーンのPoCでは、温度などの品質状態だけでなく、貨物を受領する権限や必要な記録、上流工程の保留状態、実行直前の変更などを確認し、条件を満たした場合だけ模擬的な引き渡しを実行する。記録が不足していれば処理を保留し、情報を補完して条件が整えば再開する。同じ要求が再送された場合の重複処理を防ぐほか、実行結果が確認対象と一致しない場合は正常完了とせず隔離する仕組みとした。
企業間接続のPoCでは、架空の3社間で限定した引き渡し通知をやり取りし、接続先を切り替える際の二重処理防止を検証した。元の接続先で処理されたか確認できない場合は切り替えを保留し、取消しが確定した場合に新たな接続先への承認を行う。通信応答の消失や途中停止、同時再送、承認後の変更など40シナリオをプロセス間通信で検査した。
今回のPoCは模擬環境を対象としており、実貨物や実在企業の物流システムで安全性を実証したものではない。同社は物流・倉庫システムや企業間データ連携、通信、クラウド・AI基盤への組み込みを想定しており、今後は実環境との接続検証や共同実証への展開を目指す。
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