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ジェイテクト、AIで部品把持成功率97%に

2026年11月4日 (水)

調査・データジェイテクトは2日、田戸岬工場(愛知県高浜市)の自動車部品生産ラインでフィジカルAIを活用した実証を行い、部品を無作為な状態から取り出すランダムピッキング工程で成功率97.1%を達成したと発表した。従来制御に比べ12.1ポイント向上し、平均サイクルタイムも16%短縮した。

(出所:ジェイテクト)

実証は3月19日から8月31日まで、Upstage AI、カラクリとの共創活動として実施した。対象工程では部品の位置や姿勢が一定ではなく、高度な認識と柔軟なロボット制御が必要となる。AIがカメラ画像から部品の位置や状態を認識し、把持する場所や搬送動作を自律的に判断する仕組みを構築した。高難度条件での評価では、従来制御のピッキング成功率85.0%に対し、フィジカルAIは97.1%となった。

開発したAIは仮想空間で学習した上で実際のロボットに適用し、高速な位置検出AIと高精度な形状認識AIを組み合わせた。多品種や不定形の部品にも柔軟に対応できるという。既存設備への導入ではAI用パソコンを追加するのみで、大規模な設備改造を伴わずに効果を得られることも確認した。

ジェイテクトは今後、すでに自動化した工程で作業成功率を高め、人による介入をなくす「既存設備×フィジカルAI」と、熟練者に依存する作業の技能継承や形式知化を進める「熟練技能×フィジカルAI」の両面で展開する。フィジカルAIの現場実装を進め、人手不足や技能伝承など製造現場の課題解決につなげる。

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