ロジスティクスフジテックス(東京都中野区)は4日、セルフィット(新宿区)、Nexgen Japan(横浜市西区)との協業による「SCM経営診断」と「CLOダッシュボード」の開発に着手したと発表した。改正物流効率化法への対応を見据え、荷待ち時間や荷役時間、積載率の可視化から改善策の検討までを支援する。現在はフジテックスの物流現場で実証を進めており、12月から企業向けの物流DXアセスメントを開始する計画だ。
3社の協業は、10月に開催された「第4回物流DX会議2026」で明らかにされていた。物流現場のデータが十分に整備されていない企業でも、把握できる範囲から可視化に着手し、改善につなげる仕組みを構想している。今回、開発するサービスの内容や各社の役割、今後の展開を改めて示した。
協業では、フジテックスが物流現場の課題抽出と改善、セルフィットが配送ネットワークやラストワンマイルの実務、Nexgen JapanがAIを活用したデータ分析とシステム開発を担う。荷主企業の経営層と物流現場の間で分断されがちな情報を整理し、改善に向けた意思決定を支援する。
SCM経営診断では、サプライチェーン全体のデータから物流の停滞要因や非効率な工程を特定し、AIを活用して改善策を提示する。CLOダッシュボードでは、荷待ち時間、荷役時間、積載率の3指標に加え、企業固有の経営課題に応じた数値を可視化する。定期報告に必要なデータの自動集計や報告書作成の支援機能も検証する。
3社はこれまでの実証で、物流データの所在が不明確だったり、必要な情報が物流部門に集約されていなかったりする課題を確認している。こうした実態を踏まえ、初めからすべてのデータを収集するのではなく、対象拠点や項目を絞って現状を把握し、段階的に改善につなげる手法を採用する。
現在はフジテックスの物流現場のデータを用いた概念実証(PoC)と効果検証を進めている。12月からはSCM経営診断とCLOダッシュボードの導入に向けた物流DXアセスメントを開始する予定で、新たな実証参加企業も募集する。
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