国際カナダの物流IT企業デカルト・システムズ・グループは2日、海上輸送の可視化サービス「Descartes MacroPoint Advanced Ocean Visibility」をSAP(ドイツ)の輸送管理関連プラットフォームと連携させたと発表した。荷主企業は既存のSAP環境から海上コンテナの輸送状況を把握でき、海上輸送と陸上輸送を横断した貨物追跡が可能になる。
連携対象は「SAP Business Network Freight Collaboration」と「SAP Business Network Global Track and Trace」の2サービス。デカルトの物流ネットワーク「Descartes Global Logistics Network」(GLN)を通じ、海上コンテナの輸送状況や各工程の進捗情報をSAP側に提供する。
具体的には、コンテナの出発・到着、船舶への積み込み、ターミナルゲートの通過などの情報を、ほぼリアルタイムで確認できる。海上輸送の進捗を陸上輸送の情報と組み合わせることで、荷主企業の輸送計画や貨物の到着管理、遅延発生時の対応を支援する。
システム間の接続には標準化されたAPIと共通化されたデータモデルを使用する。物流イベントの情報を継続的に更新し、異なる輸送モードのデータを統合することで、分析や業務自動化、AIを活用したサプライチェーン管理への応用も想定する。
両社は連携に当たり、複雑な輸送条件を含む試験を実施し、イベント情報の交換や輸送工程ごとの進捗追跡について、実運用に対応できる性能と信頼性を確認した。今回の機能拡張は、従来から提供していた運送事業者への輸送予約などの連携機能を基盤としている。
デカルトは、海上輸送の追跡データをSAPの業務環境に直接取り込むことで、荷主企業の国際輸送管理の効率化を図る。新たな連携サービスはSAP Storeを通じて提供する。
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