ロジスティクス日本通運と大林組は4日、離島の建設現場で発生する建設副産物の新たな循環・輸送フローを構築したと発表した。第1弾として沖縄県宮古島の建設現場から廃石こうボードを専用容器で回収して島外へ輸送し、回収量の90%以上を再び石こうボードの原料として利用した。
離島では、島内の処理施設や島外への輸送手段が限られ、建設副産物の収集・運搬や処分でコストや処理体制が課題となっている。今回、大林組が宮古島で施工中の建設現場から、廃棄物処理法に基づく広域認定制度を活用して廃石こうボードを回収。日本通運の建材端材専用回収容器「NRBOX」を使い、船舶輸送コンテナへの積載効率を高めて島外へ搬出した。
搬出した廃石こうボードは北九州市内の石こうボードメーカーの工場で処理した。従来のフレコンパックを使った収集・運搬で生じていた積載ロスを解消することで、輸送費と処分費を合わせて10%以上削減できるほか、輸送に伴うCO2排出量の削減も見込む。定期輸送スケジュールを設定し、建設現場の工程に応じた処理体制を構築したほか、地域企業や住民と連携した輸送・管理体制の整備も進めた。
両社は今後、国内各地の離島にも同様のネットワークを整備し、地域特性に応じた建設副産物の処理と輸送の最適化を進める。石こうボード以外の建設資材でも循環・輸送フローの構築に着手し、リサイクルやリユースを含む資源循環のプロセス確立を目指す。
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