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毎時6千箱、ギーク日本未展示機を上海CeMATで披露

2026年11月4日 (水)

イベントアジア最大級の物流展示会「CeMAT ASIA(上海)」が3日から6日まで、中国・上海の上海新国際博覧中心(SNIEC)で開催されている。LOGISTICS TODAYは上海エスト社と共同企画した中国視察団として現地入りし、最先端の物流テックが集結する会場を初日の3日に視察した。

会場内でもひときわ熱狂的な視線を集めていたのが、ギークプラスの大型ブースだ。ブース内は身動きが取りづらいほどの人波で埋め尽くされ、来場者は同社が披露する次世代ロボットの挙動に釘付けとなっていた。

▲商品のピックやカゴごとの運搬実演を滑らかな動作で行い、来場者の視線を集めたヒューマノイドロボット「Gino(ジーノ)」

注目を集めるヒューマノイドロボット「Gino」(ジーノ)の滑らかな稼働もさることながら、ひときわ強いインパクトを放っていたのが、日本国内では未展示の超高密度・超高速保管ソリューション「RoboShuttle Hyper」(ロボシャトル・ハイパー)の実機デモだ。

目の前では、最大15メートルの高層ラックをロボットが軽やかに垂直昇降し、地上を滑るように走行しながらトート(通い箱)を次々とワークステーションへ送り届けている。ブース関係者に話を向けると、同機が実現する圧倒的な処理能力と保管効率の全貌が見えてきた。

▲ひときわ強いインパクトを放っていたのが、国内ではまだ実機が披露されていないケース搬送型のクライミングAMR(自律走行搬送ロボット)ソリューション「RoboShuttle Hyper(ロボシャトル・ハイパー)」

「単にロボットが速いだけではない。同じ空間でいかに高密度に保管し、何台のロボットを渋滞させずに同時並行で動かせるか。その構造設計こそが最大の強みだ」

関係者が自信をみせるとおり、RoboShuttle Hyperの処理能力は1000平方メートルあたり毎時6000箱と、従来型の同種システムを大幅に凌駕する。ロボット単体でも最高走行速度4メートル/秒、空載時の昇降速度1.5メートル/秒という俊足ぶりを誇るが、真価は独自のラック構造と制御アルゴリズムにある。

一般的な昇降式シャトルでは、1台が昇降動作を行うと周囲4〜6列のラックが安全や構造上の理由で動作停止(ロック)を余儀なくされる。対して本機は、停止する範囲を最小限に抑え、同一列でも2台のロボットが同時に昇降可能という並行昇降を実現。並列処理効率を従来比で50%向上させている。

さらに、保管効率においても抜かりがない。通路幅は極限まで削ぎ落とされた780ミリ。ダブルディープ(奥側2列保管)構造のラックを採用しながら、奥側のトートにもダイレクトにアクセスできる設計を取り入れ、最大50箱/平方メートルの超高密度保管を可能にした。

出庫されたトートを受ける「Max Workstation」側も、2ポイント連続供給構成により毎時最大800箱の供給能力を発揮し、ロボットの俊敏な動きを作業者側で滞留させない一気通貫のラインを構築している。これらを支えるAIスケジューリングシステムは、最大5000台・5万平方メートルの超大規模拠点を一元制御できる拡張性を持つという。

物流拠点の天井高を最大限に活かし、限られた面積で爆発的なスループットを生み出すRoboShuttle Hyper。人手不足と保管効率の限界に悩む日本の物流現場への投入が、今から待たれるところだ。(東京編集部 林花代子)

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