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マースク、鉄道活用でアジア向け輸送8日短縮

2026年11月4日 (水)

国際海運大手のAPモラー・マースク(デンマーク)は2日、スウェーデンとフィンランドの国境に位置するハパランダと、スウェーデンのヨーテボリ港を結ぶ新たなコンテナ鉄道輸送サービスを開始すると発表した。従来のバルト海経由のフィーダー船輸送に代わる鉄道ルートを設けることで、フィンランドやスウェーデン北部から世界各地への輸送時間を短縮する。フィンランドのオウルからアジアへの輸送では、従来比で8日間の短縮を見込む。

新サービスは、ハパランダとヨーテボリ港のAPMターミナルズを結ぶブロックトレイン(専用列車)方式で運行する。初便は11月5日を予定し、当初は週2往復で開始する。その後、週4往復、さらに週6往復へ増便する計画だ。

(出所:APモラー・マースク)

ヨーテボリ港では、マースクが展開する東西基幹航路ネットワーク「Gemini」と接続する。同港にはアジア直航便を含む3つの基幹航路サービスが寄港しており、鉄道と海上輸送を組み合わせることで、フィンランドやスウェーデン北部の貨物を世界市場へ輸送する。

両国の北部地域には鉄鋼、林業、パルプ・製紙などの産業が集積している。従来の輸送では、冬季の北部バルト海の海氷による船舶の遅延に加え、港湾での船舶やクレーンの処理能力の制約が輸送のボトルネックとなる場合があった。新ルートでは北部バルト海を経由せず、こうした遅延要因を回避する。

長距離輸送区間には電気鉄道を利用し、最終配送にはトラックまたは鉄道を組み合わせる。マースクは輸送時間の短縮と定時性の向上に加え、輸送に伴う温室効果ガス排出量の削減も図る。

フィンランド税関の速報値によると、2026年1~8月の同国の輸出額は前年同期比11.5%増、輸入額は16.6%増となった。スウェーデンでも同期間の輸出額が4%増、輸入額が8%増となっている。マースクは北欧の貿易拡大を背景に、鉄道と海上輸送を接続する物流ネットワークを強化する。

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