ロジスティクス自動車輸送を手掛けるゼロは5日、7月28日に発生した熊本地震での現場対応を振り返り、グループ会社ゼロ・プラス九州の熊本デポ(熊本県益城町)における従業員同士の連携や職場づくりの取り組みを紹介した。高速道路の通行止めや燃料の給油制限など輸送環境が大きく変わるなか、ドライバー同士が道路状況や納車先の情報を共有し、互いに支え合いながら可能な範囲で輸送業務を継続した。
熊本デポは、熊本市周辺から人吉、阿蘇、天草までの広い地域を担当する車両輸送拠点。20人程度の従業員が1日100~120台の車両を輸送している。7月に着任した三腰所長は、現場の従業員との対話を重視し、業務上の課題を直接聞き取ることで情報共有や相談しやすい職場環境の整備を進めていた。

▲三腰所長(出所:ゼロ)
その矢先に発生した地震では、三腰所長が直ちに従業員の安否確認を実施。大きな人的被害はなかったものの、道路の通行止めや渋滞によって通常の輸送が難しくなった。現場では各ドライバーが把握した道路情報や納車先の営業状況を共有し、状況に応じて輸送経路や配車を調整した。熊本で水や食料の確保が難しくなると、九州のほかの拠点から支援物資も届けられた。
同デポで2台積みキャリアカーを運転する渡邊ドライバーは、以前は飲料配送に従事していた。車両輸送への転職後は、先輩や他拠点のドライバーから積み込み技術などを教わり、仕事を覚えてきたという。こうした日常的な助け合いが、災害時の情報共有や相互支援にもつながった。
三腰所長は、着任後の職場づくりについて「まずはみんなと話して、困っていることを聞くところから始めた」と振り返る。現場では仲間への感謝をカードに記す「サンクスボード」も活用し、互いの協力を目に見える形で伝えている。
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