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日本海事センター調べ

10月のアジア米国間往航コンテナ、2か月連続で過去最高

2014年12月5日 (金)

調査・データ日本海事センターが5日発表したアジア米国間航路のコンテナ荷動き速報(往航)によると、10月の往航荷動き量は8か月連続で対前年増加となる9.4%増の137.2万TEUとなり、2か月連続で過去最高を更新した。また、3か月連続の130万TEU超は月別集計を開始して以来初めて。

1-10月の累計は6.1%増の1231.5万TEUと過去最高だった2007年を上回っており、11、12月の荷動きが13年並みに推移すれば、年計で過去最高を更新する見込み。

国・地域別では、香港積(4.4%減)などが減少したものの、日本積(1%増)、中国積(11.3%増)、韓国積(11.3%増)、台湾積(11.9%増)、ASEAN積(6.4%増)、南アジア積(6.4%増)などが増加。中国積は2か月連続で90万TEU超となり、韓国積、インド積、ASEAN積、南アジア積などが過去最高を更新した。

品目別では、「自動車部品」「おもちゃ」「テレビ・ビデオなどの映像・音響製品」「建築用具、関連品」が過去最高。寄与度でみると、「おもちゃ」(寄与度1%)、「家具、家財道具」(0.9%)、「自動車部品」(0.5%)、「履物、附属品」(0.5%)、「自動車、トラックなどのタイヤ、チューブ」(0.5%)、「建築用具、関連品」(0.5%)が増加に寄与した。船社別では、CMA-CGM、COSCO、MSCなどが過去最高の荷動きを更新した。

日本積は、13年の年計ベースの品目別順位が1位の「自動車部品」(3.6%減)が3か月連続の減少となったものの、2位の「車両機器、部品」(6.2%増)が10か月連続増、3位の「自動車、トラックなどのタイヤ、チューブ」(5.9%増)が3か月連続増、4位の「建設機械」(0.8%増)が2か月連続増となったことで、1%増の5.7万TEUと9か月連続で増加した。全体に占めるシェアは4.1%。

中国積は、1位の「家具、家財道具」(7%増)と2位の「繊維、その製品」(9.1%増)が2か月連続の増加、3位の「一般電気機器」(5.7%増)が4か月連続の増加、4位の「おもちゃ」(20.5%増)が8か月連続の増加、5位の「床材、ブラインドなどのプラスティック製品」(8.5%増)が19か月連続の増加と、上位10品目すべてが増加したことで、11.3%増の90.6万TEUと8か月連続で増加した。シェアは66%。

香港積は7か月連続の減少となる4.4%減の3.7万TEUでシェア2.7%。中国・香港積を合わせると、10.6%増の94.2万TEU(68.7%)で8か月連続の増加となった。

韓国積は、2位の「一般電気機器」(20.3%減)が2か月連続で10%を超える減少となったものの、1位の「自動車部品」(29.4%増)が8か月連続の増加、3位の「自動車、トラックなどのタイヤ、チューブ」(8.9%増)が3か月ぶりの増加、4位の「車両機器、部品」(40.2%増)が4か月連続の増加となった。これにより、11.3%増の7.1万TEUと2か月ぶりに増えた。シェアは5.2%。