ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

常石造船、低燃費貨物船「アエロライン」1隻目が進水

2014年12月9日 (火)
▲TESS58 AEROLINE(出所:常石造船)

▲TESS58アエロライン(出所:常石造船)

荷主常石造船(広島県福山市)は9日、風圧抵抗を低減する新技術「アエロライン」を搭載した5万7500トン型貨物船「TESS58アエロライン」の1隻目が、グループ会社のツネイシヘビーインダストリー・セブで8日に進水した、と発表した。

TESS58アエロラインは、TESSシリーズのTESS58の燃費効率を向上させたプレミアム船型で、風圧抵抗を低減するアエロライン技術によって、従来の建造船に導入している居住区外の隅切り形状と、新たに開発した船首上部の流線形状とを組み合わせ、風圧抵抗を10%削減する。船首上部の形状に丸みをもたせた、流線型のスタイリッシュなデザインが特徴。

TESS58アエロラインは、新技術を搭載したほか、補機熱回収ユニットや「トップギア」により、低振動で推進効率を高めたプロペラ、船外から空気を直接取り入れエンジンの燃焼効率を向上する「ファイス」などを採用。抵抗の少ない船体形状だけでなく、独自の省エネ技術と電子制御エンジンを搭載することで燃費性能を高めた。燃費は従来のTESS58と比べ、13%改善しているという。