常石造船、新技術アエロライン導入貨物船を引渡し

荷主常石造船（広島県福山市）は15日、同社常石工場で、新開発の風圧抵抗を低減する技術「アエロライン」を搭載した5万7500トン型ばら積み貨物船「キングアイランド」を竣工し、船主に引き渡したと発表した。

累計400隻に迫る「TESSシリーズ」のTESS58の燃費効率を向上させたプレミアム船型「TESS58アエロライン」の3隻目を引き渡したもの。

アエロラインは風圧抵抗を低減する新技術で、従来の建造船で導入している居住区外の隅切り形状と、新たに開発した船首上部の流線形状とを組み合わせ、風圧抵抗を10％削減する。抵抗の少ない船体形状に加え、独自の省エネ技術と電子制御エンジンを搭載することで燃費性能を高めている。

■キングアイランドの概要
船種：5万7500メトリックトン型ばら積み貨物船TESS58
船名：KINGISLAND（キングアイランド）
長さ：190メートル
船幅：32.3メートル
深さ：18.02メートル
載貨重量トン：5万7631メトリックトン
総トン数：3万2700
主機：M.A.N-B&W 7S50ME-B9.3
航海速力：14.5ノット（常用出力）
建造工場：常石造船常石工場