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塩水から作る雪状氷と新たな生鮮物流システム導入

ダイエー、高鮮度の新コールドチェーンで実験販売

2015年1月4日 (日)

フードダイエー、高鮮度の新コールドチェーンで実験販売ダイエーは、マーズカンパニー(群馬県高崎市)が開発した生鮮品の新たなコールドチェーンシステム「蔵番熟鮮市場」を導入、1日にダイエーいちかわコルトンプラザ店で高鮮度の魚の実験販売を実施した。今後、効果を検証した上で、販売店舗の拡大を目指す。

塩水を凍らせて雪状に加工した製氷技術「sea snow」と、高鮮度保持冷蔵装置「Kuraban」(蔵番)を使用して輸送。これにより、産地のみで食べることができた「生ニシンの刺し身」などを販売できるようになった。マーズカンパニーとのコラボレーションで「鮮度劣化が早いため北海道以外では殆ど流通しない鮮魚」を提供する。

蔵番熟鮮市場は、マーズカンパニーが構築した新しい生鮮物流方法を活用したシステムで、sea snowとKurabanを組み合わせて商品の劣化を抑制し、長期間高鮮度を保持できるようにする。

ダイエー、高鮮度の新コールドチェーンで実験販売sea snowは、水揚げ直後の鮮度を維持し、長時間の輸送を可能にするための雪状の氷で、氷温はマイナス1度、塩分濃度1%を長時間にわたって維持。魚の体液とほぼ同等の塩分濃度で浸透圧差が生じないため、魚体から体液が流れ出さないほか、通常の氷より40%軽く、輸送中の魚体への干渉傷を防ぐ。

ダイエー、高鮮度の新コールドチェーンで実験販売Kurabanは緻密な温度コントロールと電場(高圧交流電流)を組み合わせた高機能な冷蔵装置で、生鮮品の鮮度保持期間が通常冷蔵庫の3-5倍(長いもので半年から1年)に延びるだけでなく、菌の抑制、調理期間の短縮などユーザーニーズに応じた食材の保蔵・流通、加工まで幅広い利用方法がある。