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プロロジス、座間に2棟目の大規模施設着工、BCP対応

2011年6月23日 (木)

ロジスティクスプロロジスパーク座間2(左)と現在稼働中のプロロジスパーク座間1(プロロジスパーク座間Iの航空写真に座間2の完成予想図を合成)プロロジスは23日、マルチテナント型の大型物流施設「プロロジスパーク座間2」の建設に着工したと発表した。神奈川県座間市広野台で現在100%稼働中のマルチテナント型施設「プロロジスパーク座間I」と一体的に開発する。2棟の総敷地面積は約11万平方メートル、総延床面積は約25万5000平方メートルに達し、プロロジスの施設では国内最大となる。

 

また、同じ敷地に2棟のマルチテナント型施設を開発することで、敷地出入口、構内道路、レストランなどのアメニティ施設を共同利用できるため、大型複合開発によるスケールメリットと効率的な施設運営を実現できる、としている。「座間2」は2012年8月に竣工する計画で、現在入居企業を募集している。

 

国道246号線から約2キロメートル、東名高速横浜町田IC、国道16号線、今後開通予定の圏央道圏央厚木IC(仮称)から約5キロメートル、東名高速厚木ICから約10キロメートル弱の場所に立地している。東日本・西日本両方へのアクセスに優れ、神奈川県の中央部に位置することから、県内向け物流の集約拠点としても恵まれている。

 

鉄道では小田急線南林間駅、東急田園都市線・小田急線中央林間駅、小田急線小田急相模原駅、同相武台駅からそれぞれ約3キロメートル圏内と公共交通のアクセスにも優れ、入居企業の従業員確保にも有利。

 

施設は、敷地面積約4万9821平方メートル、延床面積約11万5952平方メートル、地上5階建て、40フィートコンテナトレーラーが各階へ直接乗り入れ可能な大型ランプウェイを2基(上り・下り各専用)、合わせて約155台分のトラックバース、屋上と地上を合わせて約320台分の乗用車用駐車場を備え、作業効率を最大限まで高める汎用型物流センターとして設計している。ワンフロア約2万平方メートルという大規模な倉庫スペースを備え、入居企業のニーズに合わせて、ワンフロアで3分割まで可能な設計となっている。

 

また、東日本大震災の発生を受け、改善可能な点を検討。この結果、災害発生時の建物の被害を最小限とし、災害後の早急な業務再開に貢献することでカスタマーの事業継続性を確保するため、免震構造、館内全体向けの緊急地震速報システムを採用。自家用発電機を常設することで、災害発生後停電した場合でも直ちに防災センター機能を回復し、その機能を長時間維持することができるようにする。

 

地下水供給設備と自家用発電機の導入により、断水・停電時にも飲料水の供給、トイレ・洗面所の利用が可能なほか、防災センターに衛星電話を常備し、災害後も外部との通信を維持できるよう配慮する。さらに、プロロジスがグローバルで推進している環境負荷を低減した物流施設開発の一環として「プロロジスパーク座間I」にも設置している太陽光発電システムの導入や事務所スペースへ、全面的なLED照明を採用する。

 

■「プロロジスパーク座間2」の概要

名称プロロジスパーク座間2
所在地神奈川県座間市広野台2丁目4958番6
敷地面積4万9821平方メートル(約1万5070坪)
延床面積11万5952平方メートル(約3万5075坪)
構造柱PC造、梁鉄骨造地上5階建免震構造
着工2011年6月
竣工2012年8月
設計・施工フジタ