名村造船所、カーディナル社向け貨物船2隻竣工

荷主名村造船所は14日、伊万里事業所（佐賀県）で建造していたカーディナルマリタイム社向け3万4000トン型ばら積み運搬船「XING NING HAI」と「XING JING HAI」の命名竣工式を行った。

本船はグループ会社の函館どつくと共同開発した3万4000トン型ハンディサイズバルクキャリア「ハイバルク34E」シリーズの15、16番船。

穀物、石炭、鉄製品、ログなどを運搬するバルクキャリアで浅喫水船をコンセプトとしている。推進性能の向上とともに、電子制御式主機関を採用して燃料消費量の低減を図った。

貨物艙はすべてセミボックス形状で広い艙口を備え、5ホールド・5ハッチとしている。デッキ上にログ積みを行うために上甲板に固定式、起倒式のスタンションを装備。ハッチカバー間の船体中心線上に4基のデッキクレーンを装備しており、荷役設備がない港湾でも荷役作業が可能となっている。

■「XING NING HAI」「XING JING HAI」の概要（同スペック）
全長：179.96メートル
幅：30メートル
夏季満載喫水：9.8メートル
総トン数：2万1532総トン
載貨重量：3万4443重量トン
主機関：MAN B&W 6S46ME-B8.3
定員：24人
船級：日本海事協会
船籍：香港