財務・人事kikitori(東京都港区)は17日、農産物流通向けクラウドサービス「nimaru」の事業拡大に向け、シリーズAで3億円を調達したと発表した。グロービス・キャピタル・パートナーズとアグリビジネス投資育成を引受先とする第三者割当増資で、累計調達額は約7億円となった。
農産物流通の現場では、出荷や取引に関する情報のやり取りに紙やファクス、電話が多く使われている。こうした業務をデジタル化するため、kikitoriが展開しているのがnimaruで、生産者がスマートフォンから出荷予定や数量を登録できるほか、JAや卸売市場などの流通事業者が入荷・出荷業務を管理し、事業者間でデータを連携できる。全国200以上の事業者が導入し、登録生産者は30万人を超えている。
今回の調達資金は、nimaruの導入地域拡大や、大手卸売市場向けの取引処理、請求・決済機能の強化に充てる。さらに、月間25万件の流通データを活用し、AIによる出荷の最適化や価格分析などの機能開発を進める。
物流では、新たに「nimaru取引プラットフォーム」の事業化を加速する。産地側の売り手、消費地側の買い手、物流をクラウド上でつなぎ、共同配送や新規取引を支援する。見積もりから決済までを一つの仕組みで扱えるようにし、農産物取引の効率化を目指す。
kikitoriは今回の資金調達を通じ、nimaruの全国展開を進めるとともに、農産物流通全体を支えるサービスへ事業領域を広げる。
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