大日本印刷、田村プラスチック製品を買収

M&A大日本印刷は6日、自動車のドア窓の上に取り付けるサイドバイザーで高い国内シェアを持つ田村プラスチック製品（愛知県小牧市）の全株式を取得した。

取得先は、ライジング・ジャパン・エクイティが運営するライジング・ジャパン・エクイティ第一号投資事業有限責任組合。

田村プラスチック製品は、60年の業歴を持つ自動車用サイドバイザーの老舗企業で、サイドバイザー分野での高い樹脂成型技術や製造ノウハウを強みとして、国内の自動車メーカーとの強い信頼関係を構築、圧倒的なシェアを獲得している。

大日本印刷は自動車分野で両社の技術・ノウハウを組み合わせ、高い相乗効果を得ることで事業の拡大につなげるため、株式を取得した。

これにより、大日本印刷が自動車内装向けに提供しているハードコート転写フィルムや加飾フィルムなどの高機能フィルム技術と、田村プラスチック製品の高い樹脂成形技術とを組み合わせ、より競争力の高いサイドバイザーや新たな商材の開発に取り組む。両社で自動車分野を中心に事業を拡大し、2017年に100億円の売上を目指す。