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日通総研調べ

国内出荷動向、年末に向けて緩やかな改善続く

2015年10月27日 (火)

調査・データ日通総合研究所が27日に発表した企業物流短期動向調査結果によると、国内向け出荷量荷動き指数(7-9月見込み)は、4-6月実績より5ポイント上昇して△6となった。10-12月は、4ポイント上昇して△2となる見通しで、同社は「緩やかな改善が続いている」としている。

10-12月見通しの輸送機関別利用動向指数は、国内航空以外の輸送機関で改善方向に動くものの、引き続き全輸送機関でマイナスとなる。ただ、一般トラック、特別積合せトラック、宅配便、鉄道コンテナでは水面近くまで戻しつつある。

輸出入貨物量の荷動き指数は外貿コンテナの輸入で小幅に上昇する一方、ほかの輸送機関で悪化する見込みとなっており、全輸送機関で荷動き指数のマイナスが続くとみられる。

7-9月の業種別荷動き指数は、15業種中8業種で4-6月実績よりも上昇したが、プラスの業種は食料品・飲料など4業種にとどまった。10-12月見通しでは、12業種で改善が見込まれるものの、プラスの業種は食料品・飲料など5業種にとどまり、化学・プラスチックなど3業種がプラスマイナスゼロ、一般機械など7業種がマイナスになるとみられる。

輸送機関別の利用動向指数は、全輸送機関で4-6月実績よりも改善がみられたが、引き続き全輸送機関でマイナスを示している。10-12月見通しでは、国内航空以外の輸送機関で利用動向指数が改善方向に動くものの、引き続き全輸送機関でマイナスとなる。一般トラック(△1)、特別積合せトラック(△2)、宅配便、鉄道コンテナ(△3)では水面近くまで戻しつつある。

輸出入貨物量の動向は、外貿コンテナの輸入、国際航空の輸入で上昇する一方、外貿コンテナの輸出、国際航空の輸出で低下。荷動き指数は全輸送機関でマイナスを示した。10-12月見通しでは、外貿コンテナの輸入で荷動き指数が小幅に上昇する一方、ほかの輸送機関で悪化する見込みとなっており、全輸送機関で荷動き指数のマイナスが続く。

7-9月の在庫量と営業倉庫保管量は、すべての動向指数が4-6月実績よりも上昇し、製品在庫、営業倉庫保管量でプラス、原材料在庫ではマイナスとなった。10-12月は原材料在庫で動向指数が上昇する一方、製品在庫、営業倉庫保管量で低下する見込み。この結果、製品在庫では動向指数がプラス、原材料在庫、営業倉庫保管量ではマイナスと、バラツキがみられる。