オリックス、トラック貸出拠点で｢移動事務所車｣レンタル

産業・一般オリックス自動車（東京都港区）は14日、全国60か所の「トラックレンタル」営業所で自社開発の移動事務所車「モバイルオフィスカー」のレンタルを開始すると発表した。

移動事務所車は、営業用バンを改造して事務所機能を備えた車両で、利用者のニーズに対応する形で2015年9月にオーダー製作として提供を開始これまでは土木・建設会社などが利用してきたが、ほかの業種の顧客からも多くの要望が寄せられたことを受け、9月末までに60拠点へ100台を配備することとした。

車両は日産「NV200」を改造し、カーナビやETC車載器のほか、事務所機能として収納機能付き椅子とテーブル、車両用DC12VからAC100Vへの電源変換インバーター、外部電源取り出し機能、LEDルームランプ、後部座席ウィンドウフィルムとカーテン、エンジン停止時に使用可能な簡易型エアコンを装備。

基本料金は12時間1万3500円とし、貸出期間・台数に応じた割引価格で個別見積りを行う。顧客を迎え入れる移動店舗車両とは異なり、事務作業を行うのに最低限必要な機能に絞り込むことで、導入コストを抑えた。

同社は「トラックや特殊車両のリースで培ってきたノウハウを生かし、これまでにも金融機関向けの移動店舗車などを企画・販売してきた。今後も、顧客の要望に応じた装備を搭載した特殊車両の企画・開発を進めていく」としている。