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鈴与、農産物の新たな配送システム構築に参画

2017年5月31日 (水)

ロジスティクス鈴与は5月31日、やさいバス(静岡県菊川市)へ出資し、農産物の新たな配送システムの構築に参画したと発表した。

農業生産者を取りまく環境は、生産コストに占める物流費が相対的に高く、価格競争面での課題を抱えているほか、小売店や飲食店でも農作物の品質にこだわり、少量多品種を複数の経路を使って購入するニーズが高まり、仕入が複雑化している傾向がある。

こうしたなか、静岡県では農産物の小規模物流の効率化やコスト削減を目的に、農産物を集約して配送する「共同配送システム」の実証実験を1月から3月にかけて実施。実証実験にはエムスクエア・ラボ(静岡県菊川市)を中心とする協議会に鈴与も参画し、鈴与子会社の鈴与カーゴネットが冷蔵トラック2台で運行を担当した。

実証実験の終了後もエムスクエア・ラボが設立した「やさいバス」で、共同配送システムのサービスを継続しており、配送モデルの確立を進めている。鈴与は、今回第三者割当増資を引受け、やさいバスの事業に参画することで、同社と農産物の共同輸送に関する新しいビジネスモデルを静岡県内で確立させ、全国に展開する。