日本郵船、自動車専用船で子供たちに｢海運｣PR

ロジスティクス日本郵船は6日、「船」の重要性・魅力を子供たちなどに体験してもらうイベント「海洋都市横浜うみ博2017」で、タグボート「魁」「翼」乗船会のほか、7000台の自動車を積むことができる自動車専用船「Castor Leader」（カストールリーダー）の船内見学を大さん橋埠頭で開いた。

タグボート乗船会では、1200人の事前応募のなかから当選した31人を対象に開催。日本初のLNG燃料船である魁と、船版「プリウス」と呼ばれるハイブリッド船の翼で3回に分けて横浜港内のショートクルーズを行った。

自動車専用船の船内見学では、乗用車の積付けのデモンストレーションや車を固定するラッシング体験のほか、操舵室で制服の試着体験、展示パネルで海運の歴史を紹介した。従業員やその家族など、併せて1700人が来場した。

工藤泰三会長は、「小学生を中心に船に親しみをもってもらいたい」と話した。これまで小学校の教科書に海運も文字がなく、「子供たちが船に親しむ機会がない」のが原因だとして、教科書に海運について掲載されるよう働きかけるとともに、こうしたイベントで船に親しめる機会を作った。

▲日本郵船の工藤泰三会長

また、大さん橋ホールで開かれたステージイベント「海の女子会」に同社の西村遥一等航海士が登壇。仕事内容や海の魅力について紹介した。

■タグボート「魁」概要
全長：37.2メートル
幅：10.2メートル
喫水：4.4メートル
総トン数：272トン
最大搭載人員：20人
最大出力：4400PS（馬力）
速力：14.1ノット
最大曳航力：前進55トン、後進50トン
就航年月日：2015年8月31日

■タグボート「翼」概要
全長：37.2メートル
幅：9.8メートル
喫水：4.37メートル
総トン数：256トン
最大搭載人員：20人
最大出力：4400PS（馬力）
速力：15ノット
最大曳航力：前進55トン、後進52トン
就航年月日：2013年3月15日

■自動車専用船「カストールリーダー」概要
全長：19999メートル
幅：34.8メートル
高さ：50.96メートル
総トン数：7万48トン
速力：20.2ノット
竣工：2015年
船籍：パナマ
積載容量：7000台