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鉱工業生産指数、11か月連続上昇

2017年10月31日 (火)

調査・データ経済産業省が10月31日に発表した9月の鉱工業指数(速報)は、前年に比べ生産、出荷は低下、在庫は横ばい、在庫率は上昇だった。基調判断は「生産は持ち直しの動き」で11か月連続で据え置いた。

(出所:経済産業省)

生産は季節調整済指数102.4、前月比1.1%低下となった。前年同月比は2.5%上昇で11か月連続で上昇が続いた。7-9月期の指数値は102.5、前期比0.4%上昇だった。四半期では7月と9月が前月比マイナスとなっているが、これらを補うほど8月の上昇幅が高く、3か月をならすと6四半期連続の前期比プラスとなっている。

出荷は、指数値99.2、前月比2.6%低下。前年同月比は1.4%上昇で、生産同様に昨年11月から11か月連続で上昇が続いている。7-9月期の指数値は100.3、前期比0.3%上昇。出荷も生産と同様に、7月、9月と前月比マイナスだが、8月の伸びが大きく、鉱工業出荷も2四半期連続の前期比プラスとなった。

10月上旬に実施した10月、11月の生産計画を調査した生産予測調査の結果を見ると、10月の生産計画については、調査結果そのままを集計すると、前月比4.7%と大きな上昇を見込むという結果になった。11月の生産計画は、この10月計画から前月比0.9%低下だった。10月の見込み値に含まれる上方バイアスを補正すると、前月比2.4%程度に上昇幅が縮小するという計算結果だった。