トピー工業、全方向に移動可能な搬送支援ロボット開発

サービス・商品トピー工業は7日、資材搬送を省力化する全方向に移動可能なクローラー型搬送支援ロボット「クローラーTO（トゥ）」を竹中工務店、岡谷鋼機と共同開発したと発表した。

クローラーTOは、スマートフォンなどの無線通信による操作で資材を搬送できる全方向移動クローラー型搬送支援ロボットで、前後左右全方向に移動可能で小回りが利くのが特徴。

トピー工業の「オムニクローラー」を移動機構として採用し、高齢作業者や女性作業者でも簡単な操作で重量物を搬送することができることから、建設作業所の搬送作業を省力化できる製品として開発した。

建設作業現場では、資材の運搬に工事用エレベーターを使用し、荷捌きスペースが広い場合はフォークリフトで資材の積み込みを行っているが、スペースが狭い現場では、運搬用台車を作業員がエレベーターまで押して積み込む必要があり、資材を載せた台車は重量物のため、積み込みに時間がかかっていた。

クローラーTOは狭いスペースでもスマートフォン操作で重量物を積載した台車の下に潜り込み、リフター機能を使って持ち上げ、搬送。トピー工業など3社と建設機械レンタル会社が共同で試行と改良を重ね、2018年2月を目標にレンタル、販売を開始する。