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味の素冷凍食品、タイ生産拠点でライン再構築に着手

2012年5月9日 (水)

フード味の素冷凍食品(東京都中央区)は9日、昨年のタイ洪水被害で生産活動を停止していたグループ会社の「タイ味の素冷凍食品社」(AFT社)の生産ライン再構築工事を今月から開始すると発表した。11月中旬から生産活動を再開する。

 

AFT社は、日本向けの鶏肉加工冷凍食品や餃子を中心とした欧州・アジア向け冷凍食品を生産しているが、昨年10月に発生したタイの洪水で10月7日以降生産活動を停止し、ロブリ県にある主力工場のタイ味の素ベタグロ冷凍食品社、味の素ベタグロ・スペシャリティフーズなどで代替生産対応を行っている。

 

AFT社があるアユタヤ・ハイテク工業区で洪水再発による被災リスクを低減するための工事が進められていることから、生産ラインの再構築工事を開始し、11月中旬から生産活動を再開することとした。

 

これにより、タイ味の素ベタグロ冷凍食品社で行っている日本向け製品の一極生産リスクを解消するとともに、顕在化している欧州市場、成長が期待されるアセアン市場開拓に向けた新たな製品の生産を検討していく。

 

また、競争力強化の視点から生産品目を日本国内向け家庭用主力品と、欧州・アジア向けの「餃子」類に特化し、コンパクトで高生産・高収益性を備えた生産体制を構築する。さらに、将来の事業成長に向け供給能力と増産スペースを確保する。