三井E&S造船、省エネシリーズ27番船｢セインツソフィア｣完成

荷主三井E&S造船は28日、玉野艦船工場で建造していた、ギリシャ・イースタンメディタレイニアンマリタイム社向け6万重量トン型ばら積み貨物運搬船「セインツソフィア」が完成し、同日引き渡したと発表した。

同船は、環境対応・低燃費船ラインナップ「neoシリーズ」の第三弾、6万重量トン型バルクキャリアー「neo60BC」の27番船となる。

4基のクレーンを装備した5ホールドの汎用バルクキャリアで、従来のパナマックス幅で載貨重量6万トン以上を確保し、56BCから大型化しつつも、港湾や航路の汎用性を維持している。

石炭、鉄鉱石、小麦、大麦、大豆をはじめとした多様なばら積み貨物のほか、長尺物やホットコイルなどの半製品輸送もにも対応する。船首・船尾には新開発の省エネ船型を採用し、平水中の抵抗推進特性だけでなく、波浪中の耐航性や操縦性にも配慮している。

主機関にはマルポールNOx排出規制（ティア2）を満たした電子制御エンジンを搭載し、幅広い出力域で低燃費を実現している。SOx排出規制強化に配慮し、ECA（排出指定海域）内の航行に対応できる低硫黄燃料油専用のタンクを持っている。

■主要目
全長：199.99メートル
幅（型）：32.25メートル
深さ（型）：18.50メートル
総トン数：3万4094トン
載貨重量トン数：6万424メトリックトン
主機関：三井-MAN B&W 6S50ME-B9.3 ディーゼル機関1基
航海速力：14.5ノット（常用出力）
最大搭載人員：24人
船級：NK
船籍：マルタ共和国
引渡日：2018年5月28日