ラクーン、越境ECで割安航空便の仕向地拡大

EC卸・仕入れサイト「スーパーデリバリー」を運営するラクーンは4日、同サイトの輸出販売サービス「SDエクスポート」に昨年導入した台湾・香港向け越境EC物流サービス「ECMSエクスプレス」の適用先を韓国、タイ、シンガポール、マレーシアに拡大した、と発表した。

これにより同サイトでは、物流量の最も多いアジアの6か国で配送手段として、船便と同等以下の配送料金で航空便の短納期配送が可能なECMSエクスプレスを利用できるようになる。

SDエクスポートは、国内メーカーと海外企業・小売店が取引できるBtoBの越境ECサイトで、物流、決済などの海外販売に伴う煩雑な作業を運営側が代行し、国内販売と変わらない作業で134か国の海外小売店と取引できるのが特徴。

このサービスで昨年4月に導入したECMSエクスプレスはアジア向けECに特化した越境物流で、地域をアジアに絞り、効率的な配送システムを構築したことで安価な運賃を実現。大手EC事業者をクライアントに抱え、アマゾンの配送も受託している。

SDエクスポート内でアジアの流通額は前年の2.4倍に達しており、全流通額の80％をアジアが占める。昨年の導入以降、利用者からは安価な配送料で短納期配送が可能な点が支持され、台湾・香港向けのいずれでも、利用者の90％が配送手段にECMSエクスプレスを選択しているという。