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日本GLP、流山市の最新物流施設に共同荷受システム

2018年6月12日 (火)
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拠点・施設日本GLP(東京都港区)は12日、千葉県流山市で建設していた物流施設「GLP流山II」が竣工したと発表した。同施設には、新たな取り組みとして、「GLP流山I」「GLP流山II」の2施設に入居する企業が共通して利用できる「共同荷受システム」を導入した。

共同荷受システムは、入居企業のトラック受付を共同荷受室内のタブレットで行い、接車予定時間や呼び出し時間をドライバーの携帯電話にSMSで知らせ、待機時間を明確化するとともに入居企業も待機時間の記録により、荷受作業全体の効率を高めるもの。

GLP流山IIは、地上5階建て、延床面積9万6435平方メートルでで建設。生産加工、保管、流通加工、配送まで、物流プロセスをトータルで支援する次世代型施設を目指し、各階への効率的なアクセスを可能にするダブルランプウェイを備えたほか、4階では重量物向けに低床バースの高床荷重エリアを整備すると同時に、将来のメザニン床の設置にも対応した施設設計も取り入れている。

庫内で働く顧客従業員けにアメニティの充実化にも注力し、厨房機能付きで温かい食事を提供するカフェテリア、シャワー室、コインランドリー、宅配ロッカー、シェアサイクルなどを整備することで、働きやすい環境を整えた。

また、GLP流山Iと共同でシャトルバスの運行や給油所・洗車場サービスを展開することなどで、一体運用による強みを活かす。

このほか、免震装置を備え、BCP対策として発電機により災害時でも事務所・トイレ照明等の電源確保、井戸水や排水再利用によるトイレ洗浄水の継続利用などが可能となっている。

建設地は、都心から25キロ、常磐自動車道流山インターチェンジ(IC)から1キロ、外環自動車道と首都高速自動車道が利用可能な三郷ICまで6キロ、国道16号線にもアクセスに優れる。

3棟から成る総延床面積32万平方メートル、投資総額590億円のGLP流山プロジェクトは、2016年9月から17年10月にかけて3棟が段階的に着工し、GLP流山Iは18年2月に竣工している。なお、GLP流山IIは「現在、一棟賃貸を前提とした賃貸借契約締結に向けて最終調整中」としている。

■施設概要
施設名:GLP流山II
所在地:千葉県流山市南261番地
敷地面積:4万2945平方メートル
延床面積:9万6435平方メートル
着工:2016年11月
竣工:2018年5月