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物流業界インターンに181人参加、前年比36%増

2018年9月10日 (月)
空白

話題日本物流団体連合会(物流連)は10日、会員企業33社と共同で8月26日-30日の5日間、ベルサール秋葉原で「第5回物流業界インターンシップ」を開催したと発表した。昨年の133人を上回る計181人の学生が参加した。

初日は、参加者全員を集めたオリエンテーションとして、物流連与田理事長の開会の挨拶の後、物流いいとこみつけ隊2人による学生に対するメッセージ、物流連松田事務局長による物流業全般の基礎知識習得のための講演会のほか、参加企業33社が構えるブースに、学生が自由に訪問できる業界研究セミナーが全7クール(各クール30分間)行われた。

学生は興味のある企業ブースを訪れ、多種多様の業種で構成される物流業について多角的に情報収集を行った。同日最後には、翌日以降訪問する企業ブースでの注意事項などの確認が行われ、初日のプログラムを終了した。

▲佐川急便での様子

2-4日目は、各企業での訪問・体験期間で、参加学生に物流業を実際に目で見て肌で感じてもらうことを目的として、各社物流拠点の見学、座学、現場体験業務、座談会、ビジネスシミュレーションゲームなど、各社工夫を凝らしたカリキュラムを実施。後援を受ける国土交通省の澤田総合政策局物流政策課課長補佐から「物流政策について」と題し、「物流の現状」や「新たな総合物流施策大綱と施策例」について講演が行われ、聴講した学生との間で物流業界をめぐる新技術の活用について質疑応答があった。

▲JR貨物

講演後は、インターンシップ4日間でそれぞれが得た知識を持ち寄って、参加学生間の情報共有を目的として、物流業をテーマとした企画提案型のグループワークが開かれ、活発な議論・意見交換が行われた。その後の座談会では、参加企業若手社員との交流の場として、物流いいとこみつけ隊を含む参加企業スタッフ総勢42人が、1-2人で学生5人程度を担当する座談会をローテーションで4回行い、一人ひとりの学生のさまざまな質問に応答し、交流を深め、5日間の全日程を終了した。

参加学生からは「インターンシップを通して、実際に物流施設を見学・体験することで物流業への理解が深まる良い機会となった」との声が多く上がっていた。今後は物流業界インターンシップの継続事業として来年1月に予定される「第5回物流業界研究セミナー東京」と、初開催となる「第1回物流業界研究セミナー大阪」に向け、準備を進めていくこととしている。

▲鴻池運輸

物流連では、学生が普段見ることができない物流現場の業務体験を通じて業界の魅力などをPRするため、2014年9月から毎年この時期に5日間のインターンシップを開催している。

▲セイノースーパーエクスプレス