ロジスティクス一五不動産情報サービス(東京都墨田区)がこのほど発表した、10月の物流施設の賃貸マーケット調査結果によると、関西圏の空室率は9.6%となり、1年9か月ぶりに10%を下回ったことがわかった。
関西圏の空室率の低下は4四半期連続で、緩やかだが確実に需給均衡に向かっている。募集賃料は3460円(1坪あたり)となり、前期の3400円から60円(1坪あたり、1.8%)の上昇となった。関西圏での募集賃料は2017年7月を底に緩やかな上昇基調が続いている。
一方、東京圏の空室率は5.3%となり、前期の4.9%から0.4ポイントの上昇となった。今期(8-10月)の新規供給は68.1万平方メートルに対し新規需要が58.9万平方メートルとなり、若干の需給緩和となった。募集賃料は4220円となり、前期の4260円から40円(0.9%)の下落となった。東京圏全体の募集賃料は目立った変化はなく落ち着いた推移となっている。