山九など4社のモーダルシフトに物流環境大賞

環境・CSR日本物流団体連合会（物流連）は、第20回物流環境大賞に山九、三菱エンジニアリングプラスチックス、日本ニュートリション、サンキュウ・トランスポート・東日本の4社が取り組んだ「路線便輸送から複数品目の共同輸送」へのモーダルシフト案件を選定した。

4社は茨城県から東北各県への合成樹脂、飼料添加物の輸送をトラックから鉄道コンテナ輸送へ転換。従来は茨城県神栖市の工場から出る2社の貨物を別々に路線便で小口輸送していたが、盛岡貨物ターミナル駅に拠点を設け、鹿島臨海鉄道神栖駅と盛岡貨物ターミナル駅間で鉄道コンテナ輸送による共同輸送を行い、同駅からトラックで配送する輸送形態へとシフトした。

選考委員会は「大幅なCO2排出量の削減を実現しているほか、性状の異なる複数品目の共同輸送とモーダルシフトを同時に実現」しているとして、4社の取り組みを評価した。

このほか、部門賞として物流環境保全活動賞4件、物流環境啓蒙賞1件、物流環境負荷軽減技術開発賞1件、物流環境特別賞3件、日本物流記者会賞1件を選定。6月25日に第一ホテル東京で開催される2019年度定時総会で、表彰式を行う。