佐川急便奈良営業所で新たな感染、累計11人に

ロジスティクス佐川急便は17日、奈良営業所（奈良県大和郡山市）で新たに3人の新型コロナウイルス感染が判明したと発表した。また城北営業所（東京都板橋区）でも同日、集配業務委託先従業員（20代男性）が感染検査で「陽性」だったことを明かした。

奈良営業所では10日に3人、12日に5人の感染が確認されていたが、13日にセールスドライバー20代男性、14日にセールスドライバー20代女性、15日営業所内作業30代男性と3人の感染がわかったことで、累計感染者数は11人に達した。

新たに感染が判明した3人は、これまでの感染者の濃厚接触者として自宅待機していたが、13日以降の検査結果で陽性が確認された。現在は営業所の業務スペース、トラックなどの消毒作業を終了し、感染していないことが確認された従業員と近隣からの応援者で業務を継続している。

奈良県疾病対策課は16日、同営業所をクラスター事案と認定した上で、発生の要因について「職場内での感染に加えて、職場外での会食やカラオケにより、感染が拡大したと推定される」との見解を公表。

城北営業所では、感染が判明した委託先従業員の業務スペースなどを消毒し、業務を継続。「濃厚接触者と思われる顧客」の調査を進めながら、社内でも濃厚接触者と思われる従業員を特定して所轄保健所の指示に従い、対応しているという。

■これまでに確認されている物流関連の感染者数