環境・CSRウェザーニューズ(千葉市美浜区)は3日、気象データで企業のビジネス課題を解決するサービス「WxTech」(ウェザーテック)の中で、新たに「停電リスク予測API」の提供を開始した、と発表した。
新サービスは、暴風によって停電が発生するリスクを5キロメートル四方のエリア別に72時間先まで指数化し、停電の「リスクなし」「可能性あり」「注意」「警戒」の4段階で提供する。
API連携によって、企業が工場や物流拠点の停電リスクを自動で取得することができるため、停電前に自動で起動する蓄電池や、物流・生産データを自動でバックアップする機能を開発したり、稼働停止・配送休止に陥る前に非常用発電機の燃料を確保する目安にしたり、といったことが考えられる。
同社は大型台風接近時にユーザーから寄せられた停電報告と観測機の風速データの相関関係を分析し、2020年9月に日本で初めて停電予測モデルを開発。BCP(事業継続計画)に活用できるとして、企業向けの提供を開始した。